ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)の効果効能
ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)は、フランス南西部の海岸に生育する松の樹皮のことで、ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)は商標登録名で、パインバークやフラバンジェノールとも呼ばれています。
ピクノジェノールの有効成分は、OPC(オリゴメトリック・プロアントシアニジン)です。フランスでは1947年にピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)やブドウの種からOPCが発見されて以来、研究が進められました。その結果、ビタミンCやビタミンEがつくる、抗酸化ネットワークに働きかけて、ビタミンCとビタミンEをリサイクルして、作用を極端に増強する働きがあることが判りました。現在フランスでは、静脈不全や静脈瘤、網膜障害などの血管医療薬に使われています。
またピクノジェノールは動脈や静脈、毛細血管の機能維持に働くため、老化とともに血管の機能が低下し、男性の勃起機能(ED)が低下するのを防ぐと期待されています。
そいて注目すべき効果は、ピクノジェノールにが子どものADHD(注意欠陥多動性障害)を緩和する働きがあることです。
ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)の抗酸化効果
ピクノジェノールの特徴は、きわめて強い抗酸効果で、ビタミンCの50倍、ビタミンEの20倍ともいわれています。抗酸化効果とは、体内にある活性酸素を消去することです。活性酸素は遺伝子のDNAを傷つけて、がんの原因になり、老化の原因ともされています。
この強い抗酸化効果により、血管内の脂肪やコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化や血栓を予防します。そして体全体の免疫力を活性化すると、考えられています。
ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)の勃起機能(ED)改善効果
ピクノジェノールには、一酸化窒素合成酵素(eNOS)を活性化させる働きがあります。このため、一酸化窒素(NO)の原料となるアルギニンと一緒に摂取することで、血管内での一酸化窒素の合成が飛躍的に高まり、血流が改善されることによって勃起を引き起こしやすくします。つまり、ピクノジェノールとアルギニンの組み合わせは、勃起機能(ED)の改善効果が期待できます。
この効果は、イタリアのラクイア大学のアンドレア・レッダ教授がバリ島のセミナーで発表しています。
ピクノジェノールのADHD(注意欠陥多動性障害)にたいする効果
ピクノジェノールPRセンターは、ピクノジェノールに、子どものADHD(注意欠陥多動性障害)を緩和するという研究結果が確認されたと発表しました。今回の研究では、ピクノジェノールがストレスホルモンのバランスを整え、ストレスホルモンである「アドレナリン」や「ドーパミン」を抑制することで、結果的にADHDの症状が緩和されることを示したものです。
ストレスホルモンは、心拍数と血圧の上昇、興奮、覚醒、神経過敏を引き起こすホルモンとして知られています。ADHDの患者は、健常者に比べストレスホルモンの値がはるかに高いことが認められています。
治験(臨床試験)は、スロバキアの 病院で行われました。 対象はADHD外来患者57名(平均年齢9歳6ヵ月)で、1ヵ月間、「ピクノジェノール」を41名に、プラセボ(偽薬)を16名に体重1kgあたり1mg投与しました。
なお、試験期間中、被験者は他の薬物やADHDに効果があると示唆される抗酸化物質である「ビタミンE」「ビタミンC」を摂取していません。
1ヵ月間の投与の前後に被験者の尿サンプルを採取し、ストレスホルモンの数値を測定したところ、「ピクノジェノール」投与群は「アドレナリン」が26.2%、「ドーパミン」が10.8%減少しました。 さらに投与中止後1ヵ月後の数値も測定したところ、 ストレスホルモンの値は増加し、ADHDの症状再発が確認されました。なお、プラセボ群は全く変化がなかったといいます。
今回の治験結果によって、健康食品としては初めてピクノジェノールがストレスホルモンを低下させる効果が実証されました。
ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)の美肌効果
ピクノジェノールはシミの原因物質のメラニン色素を作る酵素、チロシナーゼの働きを抑制するとされているので、肌のシミやくすみを防止する美肌効果が期待できます。
ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮)の女性に対する有効性
最近ではピクノジェノールが更年期障害や生理痛を緩和させ、妊娠の能力を損なうことなく、子宮内膜症を改善させるなど、女性特有の症状に対する有効性が認められています。
改善が期待できる症状
動脈硬化 生理通、生理不順 「美肌」美しい肌 更年期 精力減退
ADHD(注意欠陥多動性障害)
ピクノジェノールを含む植物
フランス海岸松樹皮
ピクノジェノールの飲み方
1日に体重1kgあたり1mgが目安で、食後摂取して下さい。空腹時は胃を痛める恐れがありますので注意してください。
副作用の報告はありませんが、松アレルギーのある人は、発疹などの症状がでる場合があります。またスギやヒノキの花粉症を持った方も、注意してください。