子宮内膜症の原因
子宮内膜症は、卵巣や腹膜など子宮以外の場所に、子宮内膜のような組織ができる病気です。悪性ではありませんが、ホルモンに対応していますので、強い月経痛や性交痛、そして不妊の原因の一つでもあります。
20代から30代の人に多く、若い女性の深刻な病気の一つです。
原因はまだはっきり解明されていませんが、動物実験ではアレルギーが深く関係していることが、確認されています。実際に子宮内膜症の人の内膜組織で、アレルギー反応にかかわるマスト細胞(肥満細胞)が異常に増えていることが、わかっていますし、子宮内膜症患者には花粉症やぜんそくなどのアレルギーを併せ持つ人が多いです。
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子宮内膜症のロイコトリエン拮抗薬(きっこうやく)を使った治療法
このため抗アレルギー薬で、アレルギーを誘発する物質ロイコトリエンの反応を抑制する「ロイコトリエン拮抗薬」が、子宮内膜症に有効であることが判明したのです。ロイコトリエン拮抗薬は、ぜんそく予防薬として使われてきました薬です。
臨床試験として気管支ぜんそくを持つ、子宮内膜症患者約100名の方に、服用してもらった結果、約8割の人が月経痛家や系血量が改善がみられました。服用後、半年から一年で妊娠するひとが多数出て、不妊も改善されます。また服用した人が内膜症の手術をこのなうと、組織がはがれやすくなり、出血も少なく手術時間も短縮されます。
ロイコトリエン拮抗薬は、ぜんそく発作を防止する薬として、数年前から使われ始めています。子宮内膜症治療の場合、患者は毎日、錠剤を飲みます、副作用は少なく、胃がもたれやすくなる程度です。
ロイコトリエン拮抗薬の使用希望の方は、産婦人科の医師と良く相談してから、処方してもらってください。
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