-「眼瞼(がんけん)けいれん」のボトックス注射治療-


「眼瞼(がんけん)けいれん」のボトックス注射治療

「眼瞼けいれん」の症状と原因

「まぶしい」「目がショボショボする」といった症状が続き、重症になるとまぶたが閉じて目を開けていられなくなるのが「眼瞼(がんけん)けいれん」です。根本的な治療法がない上に的確な診断がされにくいなどの難点があります。

眼瞼けいれんは、目を開けようとしても開けていられなくなるため、見えにくくなり日常生活に支障が出ます。脳の中枢神経回路の故障が原因とされていますが、解明されていません。治療を受けている患者は推定3-4万人。40歳代後半以降の女性に多いです。

最初は「まぶしい」「目をつぶる方が楽」「目が乾く」「外に出ると目が開けにくくなる」といった症状から始まります。このため「ドライアイ」「気のせい」「眼精疲労」「更年期障害」などと誤診されることも多いです。

眼瞼けいれんに詳しい井上眼科病院(東京都千代田区)の若倉雅登院長は「人込みで人や物にぶつかりそうになつたり、電柱や停車中の車にぶつかったことがある、自動車の運転に危険を感じたことがあるなど、特有の症状があります。日常生活について丁寧に聞けば見極められます」と言います。睡眠導入剤を常用したり、トルエンなどの化学物質にさらされる仕事をしている人に、現れる場合もあるそうです。

しかし、実際は医療関係者のこの病気に関する理解は、十分ではないようです。「正確に診断されるまでに5,6カ所、病院を渡り歩いている方も多い」と2004年の夏、初めてできた患者団体「眼瞼・顔面けいれん友の会」の益田公子副代表は話します。

病名が分からない患者の孤独感や不安は大きく、「正確な診断を受けて、初めてほかにも患者がいると分かりほっとする」と益田さんは話します。同会は、同病院で治療を受けていた患者が、支え合おうと設立されました。情報交換や病気の勉強、会報発行などの活動を行い、会員は全国約110人まで増えました。


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「眼瞼けいれん」のボトックス注射

治療法の一つ、ボトックス注射の薬剤価格を下げるよう輸入販売会社と交渉も重ねています。この治療法は目の周りに行う筋肉注射で、筋肉の緊張を和らげ、約8割の患者に症状の改善がみられています。しかし、効力が3,4カ月しか続きません。保険適用されていても1回につき3万円かかります。

眼瞼けいれんの自己診断

下記は「眼瞼けいれん」の自己診断チェックシートです。

□まばたきが多い

□屋外で、もしくは屋内でもまぶしい

□目を開いていられない(目をつぶっていた方が楽だ)

□目が乾く、しょぼしょぼするなど、目がいつも気になる

□人ごみでものにぶつかりそうになる

□電柱や立ち木、停車中の車にぶつかった

□太陽や風、階段の上り下りが苦手で外出できない

□危険を感じて車や自転車の運転をあきらめた

□手を使って目を開けなければならない時がある

片目をつぶってしまう

上の症状のうち、1-2個当てはまる場合は、眼瞼けいれんの疑いがあり、3個以上当てはまる場合はより可能性が高いそうです。

関係医療機関

井上眼科病院

清澤眼科医院

関連サイト

眼瞼・顔面けいれん友の会


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