ペプチドの効果効能
ペプチドはタンパク質が分解されて、1個のアミノ酸になるまでにできる、中間物質ですのでペプチドは、アミノ酸がいくつか結合した物質です。ペプチドは消化吸収が早いため、病中病後の人でもすばやく吸収できます。
ペプチドは原料のタンパク質の種類によって、分類されます。
牛乳からはラクトトリペプチドのVPPとIPPの2種類があり。魚からはイワシからできる「サーデンペプチド」とかつお節からできる「かつお節オリゴペプチド」などがあります。牛乳タンパク質のカゼインからは、カゼインホスホペプチド(CPP)がつくられます。
ペプチドは、結合したアミノ酸の個数でも分類されます。
2個はジペプチド、3個はトリペプチド、4個でテトラペプチド、数十個ではオリゴペプチド、50個以上でポリペプチドと呼びます。
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ラクトトリペプチド
牛乳からできいたラクトトリペプチドのVPPは、アミノ酸のバリン1個とプロリン2個から構成され、IPPは、アミノ酸のイソロイシン1個とプロリン2個から構成されています。
ラクトトリペプチドは消化酵素では、分解されずに腸に届きます。腸に届いたラクトトリペプチドは、腸内環境をと整える、整腸作用があります。
体内には血管を収縮させて、血圧を上げる働きをする酵素、アンジオテンシン交換酵素(ACE)があります。ラクトトリペプチドには、この酵素を阻害する働きがあり、血圧の上昇を抑えてくれます。
サーデンペプチドとかつお節オリゴペプチド
サーデンペプチドに含まれる「バリルチロシン」と、かつお節オリゴペプチドに含まれる「プロドラッグタイプペプチド」(LKPNM)も、血圧を上げるアンジオテンシン交換酵素(ACE)の働きを阻害しますので、ラクトトリペプチド同様に、血圧の上昇を抑えてくれます。
カゼインホスホペプチド(CPP)
カゼインホスホペプチド(CPP)は、カルシウムと鉄の吸収を高めてくれます。
食品から摂ったカルシウムは、腸に届く前に、リン酸と反応して不溶性のリン酸カルシウムになって、沈殿してしまいます。しかしカゼインホスホペプチド(CPP)があらかじめあると、リン酸とカルシウムの反応を阻害してくれますので、カルシウムは腸で吸収されやすくなります。
そしてカゼインホスホペプチド(CPP)は、鉄の吸収も高めることが確認されています。
改善が期待できる症状
ペプチドを含む食品
大豆 イワシ 牛乳 チーズ かつお節
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ペプチドの飲み方
高血圧の改善目的では、ラクトトリペプチドの場合1日3.4mg、かつお節オリゴペプチドの場合1日1.5mgを目安に服用してください。
血圧降下剤を服用している方の併用は避けてください。