-躁うつ病(双極性障害)-


躁うつ病(双極性障害) サプリメント

躁うつ病(双極性障害)とは

躁うつ病は、エネルギー不足のうつ状態からエネルギーに満ちあふれた躁状態に突然、変化し、ある期間をへて、再び、うつ状態にもどるというパターンをくり返します。その特徴は、発症と再発が、予測できる一定のサイクルで起こることです。

躁とうつをくり返すといっても、境目がはっきりしている人とそうでない人がいますし、症状や周期も人によっていろいろです。躁とうつの期間もさまざまですが、一般に躁の方が短いようです。

ただし、躁状態からうつ状態への1サイクルの時間が、24時間以内に再発するものは低血糖症で、ここで問題にしている、躁うつ病ではありません。

躁うつ病には、1型と2型の二つがあります。1型の方が、躁が激しいものです。この躁の強さによって、双極1型、双極2型という分類をされます

1型の躁は、大体の場合、非常に気分がよく、やる気もあり、自分では絶好調のつもりで新しいことを始めます。しかし、すぐ気が変わり、いろいろなものに手をつけるので、実際の仕事ははかどりません。また、ささいなことで激怒します。

人によっては、「自分は選ばれた特別な人間だ」とか、「自分はすごい超能力がある」などの誇大妄想、幻覚・幻聴などが出たりします。

2型の躁は社会生活を営めるくらいの躁(軽躁)で、激しく怒ったり妄想が出たりはしません。眠らなくても平気で、気分は高揚し、まわりとも活発に交流し、一見何も問題ないように見えます。しかし、「軽躁」は立派な病的状態なので、注意深く見ると、「ふだんの本人」よりも少し違った感じがします。

本人も、単純に楽しいわけでは決してなく、イライラが募ったり疲れがたまったりしています。はた目からは楽しそうに見えても、実はかなりのプレッシャーがかかり、無理をしています。1型ほどではなくても、新しいことを始めたり、ほしいものを次々と買ったり、目移りしたり、話が飛んだり、衝動的だったりします。


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「分子整合栄養医学」からみた躁うつ病の原因

「分子整合栄養医学」(オーソモレキュラー療法)とは、身体のアンバランス・代謝を改善することにより、脳と身体に可能な限り最適な生化学的環境を与える治療法のことです。それには、最適な食事と栄養治療、つまり必要なビタミン、ミネラルアミノ酸酸素、ホルモン、必須脂肪酸など人体にもとから存在する、天然の物質を利用して行います。

「分子整合栄養医学」からみた躁うつ病の原因は、

1.アセチルコリンの過敏

2.ビタミンB群と魚油の不足

3.バナジウムの過剰

の3つがあげられます。

アセチルコリン過敏が原因で発生する躁うつ病

NIH(アメリカ国立衛生研究所)の研究者は、躁うつ病者は、脳の記憶にかかわる伝達物質であるアセチルコリンに過敏であると報告しています。彼らは、アセチルコリンを受け取るキャッチャーである受容体に着目したところ、躁うつ病者では、アセチルコリンの受容体が健常者にくらべ著しく増加していることを発見しました。つまり躁うつ病者ではアセチルコリンが、はたらきすぎるのです。

アセチルコリンの過剰なはたらきを抑えれば、躁うつ病を改善できます。アセチルコリンのはたらきを妨げる物質の1つは、だれでも脳内に微量に持っているリチウムです。これは、炭酸リチウム製剤として躁うつ病の治療に現在もっとも使われている薬です。しかし、リチウムによる治療には問題があります。

大量に摂取されたリチウムは、アセチルコリン受容体ばかりか、他の受容体のはたらきも妨げるため、気分、感情、記憶に好ましくない影響を及ぼします。

たとえば、アメリカで行われた健常人を対象にした試験では、リチウムの摂取によって喜びや悲しみの感受性が鈍くなることが報告されています。

わそれから、リチウムが記憶力を低下させることも判明しています。また、躁うつ病をやわらげるのに必要とする大量のリチウムの摂取は神経ネットワークに有害で、多くの患者に身体の震えを発生させるばかりか、甲状腺の機能を低下させます。これによって代謝が弱まりエネルギー不足になるので、気分が落ち込んだり、その反動で脳が興奮しすぎて、心が混乱してしまいます。

リチウムの大量摂取には、このような副作用がともないます。しかしリチウムの代わりに躁うつ病を治療する物質して、タウリンというアミノ酸があるのです。タウリンは脳内でまるでリチウムのようにはたらき、なおかつ安全な物質です。抑制性伝達物質のタウリンは、アセチルコリンのような興奮性伝達物質の効果を相殺します。

しかも躁うつ病者の脳内では、タウリンレベルが極端に低下していることが判明しています。タウリン不足は、甲状腺の機能を低下させ、眠気、うつ病などを引き起こしますが、この影響は男性よりも女性に大きく、たとえば、躁うつ病の発症率は女性が男性の2倍になっています。リチウムの代替に、1回500ミリグラムのタウリンを1日3回摂取するのが効果的と思われます。

ビタミンB群と魚油の不足が原因で発生する躁うつ病。

躁うつ病者の80パーセントにビタミンB群の不足が見られます。しかも彼らの多くは、貧血気味で、ビタミンB12葉酸のレベルが低いばかりか、健常者にくらべて、脳を興奮させるセロトニンや記憶にかかわるアセチルコリンを適切に働かせるのに欠かせない、イノシトールの取り込み量も少ないです。

ビタミンB群は脳と身体でブドウ糖からエネルギーをATPの形で取り出す時に働く補酵素で、エネルギー生産には欠かせません。ただし、ビタミンB群が脳ではたらくには、まず、オメガ3脂肪酸(魚油)を主成分とする軟らかい膜を通過し、神経細胞の内側に取り込まなければなりません。

では、脳内でのビタミンB群不足を引き起こす原因はなにか。それは最近、魚を食べる量が減り、神経細胞の膜を硬くする、牛肉、豚肉、ソーセージ、ピザ、ファストフードからの飽和脂肪酸やマーガリンに含まれる非天然型のトランス型脂肪酸の摂取量が増えてしまつたからです。このため、膜が硬くなり、神経細胞が受け取る伝達物質やビタミンB群の量が限られてしまつたからです。

この結果、脳内でのシグナルの伝達に異常が発生してしまうばかりか、ビタミンB群不足のせいでエネルギー欠乏になり、うつ病が発生することになります。しかし、オメガ3脂肪酸とビタミンB群を摂取することで、脳内でのシグナルの伝達が正常化し、ビタミンB群の活躍によってエネルギーが脳に充満するので、うつ病から脱却できるのです。

ここでいうオメガ3脂肪酸(魚油)は、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)のことで、どちらも脳の神経細胞の膜や伝達物質の受容体の膜の成分ですが、サプリメントとして摂取した場合の抗うつ効果は、DHAがEPAよりも高いです。これは、DHAのほうがEPAよりも脳の関所である血液ー脳関門を楽に通過できることとよく一致しています。

バナジウムの毒性が原因で発生する躁うつ病

躁うつ病は、天然のミネラルであるバナジウムの過剰によっても発生します。一流医学雑誌の「ランセット」や「イギリス精神科ジャーナル」には、躁うつ病患者の毛髪や血液中のバナジウムレベルが極度に高いこと、そしてバナジウムレベルの上昇によって、躁状態が引き起こされることが報告されています。

過剰なバナジウムが脳や身体にとっての有毒物質となっているのですが、幸いなことに、大量のビタミンCの摂取によって、脳や身体が受けたダメージから回復できます。ビタミンCはバナジウムの毒性を軽減するのですが、このしくみはまだ解明されていません。おそらく、ビタミンCが電子をバナジウムに与え、バナジウムの酸化状態を下げることによって、その毒性が減少するものと推測できます。

それから、躁うつ病者のビタミンCレベルは、壊血病の発生する直前まで低下していることがあります。ですので、ビタミンCの補給は必須です。この場合、1日に3-4グラムのビタミンCを3回に分けて服用することが推奨されます。

注意:壊血病(かいけつびょう)はコラーゲン不足によって、血管が切れやすくなり、全身から出血する病気です。この病気原因を調査している過程で、ビタミンCが発見されました。)

躁うつ病に効果効能があるサプリメント

タウリン

EPA DHA

ビタミンB群

ビタミンC

躁うつ病改善のワンポイント・アドバイス

  • タウリンは1回150mgを朝食後とタ食後、1日2回摂取してください。
  • EPA DHAは1回5ミリリットル(5g)を朝食後とタ食後、1日2回摂取してください。
  • ビタミンB群は1回250mgを朝食後とタ食後、1日2回摂取してください。
  • ビタミンCは1回300mgを朝食後とタ食後、1日2回摂取してください。

躁うつ病とうつ病は違う病気

躁うつ病とうつ病は似ていますが、まったく違う病気です。躁うつ病とうつ病では、症状が異なり脳内での栄養バランスの物質も異なります。

うつ病はトリプトファンフェニルアラニンチロシンなどが不足しておこります。またうつ病とされている患者の内3分の1は、躁うつ病なのに、うつ病と誤診されていると言われていますので、注意が必要です。


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