-ナイアシン(ニコチン酸)-


ナイアシン(ニコチン酸)

ナイアシン(ニコチン酸)の効果効能

ナイアシンはビタミンB群の仲間であり、水溶性ビタミンで、ビタミンB3とも呼ばれています。ナイアシンは体内で補酵素になって、酸化と還元に関係する200以上の酵素を助け、ビタミンB2と共に酸化と還元の重要な役割を持ち、脂肪エネルギー代謝を促進します。ナイアシンはLDL(悪玉)コレステロールを減らしHDL(善玉)コレステロールを増やして、心臓病を予防する働きがあります。またナイアシンは遺伝子DNAのダメージを修復して、がんを予防します。


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ナイアシン(ニコチン酸)はエネルギー代謝のかなめ

三大栄養素を分解、代謝する過程で一番多い化学反応は酸化と還元です。ナイアシンはビタミンB2とともに、酸化と還元の中心的な働きをします。

ナイアシンはアデニン(遺伝子DNAの構成成分)と結合して、NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)という補酵素となり、体内で酸化と還元に関係する、200以上の酵素の働きを高めます。またナイアシンはエストロゲンやテストステロン、インスリンなどのホルモンの合成にも関係しますので、大変重要なビタミンなのです。

ナイアシンはエネルギー代謝で重要な働きをしますので、体内でつくる仕組みがあります。材料はアミノ酸トリプトファンで、たくさんのビタミン・ミネラルの力を借りて、ナイアシンが作られます。この仕組みのおかげで、ナイアシンが不足するのは、食物からナイアシンとトリプトファンの両方が、摂取できない場合のみとなります。

ナイアシンのさまざまな働き

お酒を飲むと体内に、毒物のアセトアルデヒドができますが、ナイアシンとビタミンCが働き酢酸に分解してくれます。お酒をたくさん飲む人は、この2つのビタミンを十分補給してください。

ナイアシンは皮膚を丈夫にして、神経細胞に栄養をあたえ、胃腸を丈夫にします。ナイアシンが不足しますと、皮膚が黒くなります。もっと極端に不足しますと、「ペラグラ」という皮膚病を起こします。ペラグラになると、皮膚が真っ黒くなり、はげ落ち、最終的には死にいたる、大変恐ろしい病気です。

ナイアシン(ニコチン酸)はがんを予防

がんは遺伝子DNAが、紫外線や発がん物質、活性酸素などによってダメージを受けて突然変異をして、そのまま細胞分裂をすると、がんになります。細胞が分裂する前にダメージを修復することが、がんの予防になるのです。

遺伝子DNAのダメージを修復すれば、がんは防げます。この修復をするのが、タンパク質のP-53とADPリボースという物質なのです。体の細胞内に先ほど話しました、ナイアシンから作られた、補酵素NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)がたくさんあれば、ADPリボースがたくさん作られ、タンパク質のP-53を活性させるのです。

ナイアシンのがん予防の動物実験や、人の細胞を使った研究が行われました。これらの結果からナイアシンはDNAのダメージを修復することにより、がんを予防していることが判りました。

ナイアシン(ニコチン酸)は心臓病を予防する

ナイアシンはLDL(悪玉)コレステロールを減らして、HDL(善玉)コレステロールを増やす働きがありますので、心臓病に効果があります。

改善が期待できる症状

心臓病(虚血性心疾患) 脂質異常症(高脂血症) がん

ナイアシン(ニコチン酸)を含む食品

カツオ サバ 玄米 レバー 落花生 


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ナイアシン(ニコチン酸)の飲み方

1日20mgを目安に食後服用して下さい。ナイアシンはビタミンB群の仲間ですので、他のビタミンB群と一緒に摂ると効果的です。

ナイアシンを大量に長期間摂りつづけますと、肝臓や胃に異常があらわれたり、血糖値が高くなるなどの副作用がありますので、注意してください。

痛風薬スルフィンピラゾンは、通風の原因物質の尿酸の排泄を促進させますが、ナイアシンによって尿酸の排泄が妨げられるので、併用しないようにしてください。

また長期間抗がん剤5-フルオロウラシルを服用してきた方や、結核治療でイソニアジドを服用している方は、積極的に摂ってください。


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